Sammyです。
今回は新高値ブレイクの短期スイングトレードについて説明していきます。
新高値ブレイク投資法はかなり有名で多くのトレーダーが使っていますが、どれくらい保有するかの時間軸によって選定すべき銘柄も変わってきます。
今回は資金効率の面から時間軸がかなり短い新高値ブレイクを説明しますが、その分難易度は上がります。
そういった面も合わせて実際のチャートも見ていきましょう。
こちらの内容にも少し似ているのでご興味のある方はご覧ください。
1840 土屋HD
まずは1840の土屋HDです。
黄色い枠に注目してみると最初の陽線で出来高を伴った新高値ブレイクをしています。
新高値ブレイクした理由としては今期の黒字転換や増配見通しを好感したためです。

いつも通り黄色い枠内をローソク足と出来高を見ながら考察していきます。
①出来高増の大陽線で新高値ブレイク
好決算材料を元に出来高を伴ってブレイクしました。ザラ場を見ることができるトレーダーならとることができたかもしれませんが、兼業であればなかなか取れなかったと思います。しかし、取れなくても銘柄のマークだけはしておきましょう。
②出来高増の上髭陰線
出来高増の大陽線後は出来高増の上髭陰線となりました。このローソク足を見ると売り圧が強く、利確したトレーダーが多いとも読み取れます。しかし、出来高増の陰線ではありますが、前日安値は割っていません。そして5MAも終値ベースで割ってはいない状況です。
早いトレーダーはこのタイミングで引け間際で打診買いしていたかもしれませんね。
③GU陽線
出来高増の上髭陰線は天井サインでもありますので、翌日GDでさらに売り込まれるのが定石ではあります。しかし、寄り付きはGUでそれを否定しました。寄り付きGUということで買い圧があると気づいたトレーダーはこの日に積極的に買っていたと思います。②③が新高値ブレイク後の押し目だったということになりますね。
ポイントとして、この日狙っていた上手いトレーダーは②の安値を割っていない、5MA付近のどちらかを狙っていたはずです。どちらを基準に置くかはそれぞれですが、自分が決めたロスカットラインを割れば撤退というだけです。
例えば前日安値にロスカットラインを設定するのであれば、成り買いからの損切りの逆指値注文や前日の分足を見て指値からの損切りの逆指値注文をしておけば兼業でも十分戦うことができると思います。寄り間際の気配さえ見ることができればですが。
利確ポイントはそれぞれとして次の銘柄を見てみましょう。
7922 三光産業
次は7922三光産業です。
こちらも白枠①部分で上髭陽線でブレイクしました。こちらも上髭ではありますが、この日のストップ高銘柄となってました。IRは特にありませんので思惑によるものだと思います。

白枠①の日にマークをしてどのタイミングでエントリーするかは白枠②を見ながら同じようにローソク足と出来高で考察していきます。
白枠② ローソク足1,2本目
1本目はGDスタートで出来高大幅減から買い向かっている人はほとんどいなかったことが予想されます。白枠①の前日安値を割っていることからまだ買うタイミングではないと感じていたかもしれません。
2本目はほぼ同値スタートの陽線で同じく出来高増えず。ただ25MA付近でいうことで打診買いをしていたトレーダーもいたかもしれませんが、出来高から見るにおそらく多くはないでしょう。
白枠② ローソク足3本目
この日は出来高は少ないですが、再びストップ高まで買われました。もしかするとローソク足2本目に買っていたトレーダーが一気に集めるために買い上げたのかもしれません。
こちらも同じようにザラ場を見れない兼業ではなかなか買えなかったと思います。
ただこの日に買えなかったとしてもストップ高時点でのマークは必須です。
本格的に買っていけるのは黄色い枠内だと私は感じました。
理由としてはGUで新高値ラインを再びブレイクしていることから上昇の意思があると感じたためです。
サポートという観点からみても新高値ブレイクライン、前日高値、5MAと強いサポートになりそうな要素が揃っています。ここはリスクをとってでも買わなければいけないポイントです。ロット管理も重要ではありますが、同じようにサポートを割れたら即撤退を守ればリスクはある程度抑えることができるはずです。
このタイミングで買わなければ翌日の下ひげでふるい落とされている方もいるかもしれません。上手いトレーダーはこの下ひげでさらに追撃するはずですが。
また値動きが激しい銘柄でもあったので、黄色い枠内で本玉を仕込んでいなければ、その後メンタル的にも安定させることは難しかったかもしれませんね。
値動きが激しいため、こちらの利確ポイントについてもそれぞれだと思いますが、投機な銘柄になればなるほど半益をしておくことでメンタルを安定させた状態で保有できると思います。
それでは次の銘柄を見てみましょう。
7623 サンオータス
最後は7623 サンオータスです。
こちらも出来高増の上髭陽線で一度新高値をブレイクした後に寄らずのストップ高をつけました。
内容としては赤字子会社の売却で上期経常は黒字浮上したためです。

この銘柄に関しては出来高増の上髭陽線出現でマーク、上髭陽線の安値を割らずに推移していたので、そのタイミングで仕込むことも可能でした。今回は寄らずのストップ高後についてみていきたいと思います。
この銘柄も入るポイントは少なかったと思いますが、ローソク足、出来高、サポートを確認すれば十分とれた銘柄でした。
白枠部分に注目したもらえるとまず、寄らずのストップ高、その後の出来高をつけた長い髭の十字陰線が出現しています。
これも三光産業と同じように新高値ブレイクラインがサポートとなり、さらには5MAもサポートとして機能しました。ザラ場を見れるのであれば、サポートとなりそうな付近から買うこともできますが、兼業の場合はやはりこのサポートラインを想定して逆指値注文を入れながら買っていくのが良さそうです。
出来高増の長い十字陰線の翌日に大きくGDしたのであれば、5MAも割る形になり、また違った結果になっていたかもしれませんが、それは誰にもわかりません。
私はTwitterでこのように記載しています。
サンオータスの今日のチャートは見逃してはいけないやつ pic.twitter.com/fZZa3KXSod
— Sammy (@kzt_tzk) December 15, 2020
それは出来高増の長い十字陰線の翌日大きくGUで寄り付いたからです。
このGUで売り圧が弱くなっており、買い圧が強いことを感じとり、この日の寄りから少しずつロットを入れていきました。結果的にこの日は出来高増の大陽線となりストップ高までいきました。
出来高増のストップ高の翌日の陰線が一旦の天井とはなりましたが、十字陰線時、もしくはその翌日から買っていればある程度値幅を出すことができたと思います。
まとめ
今回はいくつかの銘柄を例に時間軸の短い新高値ブレイクトレード手法についてご説明してみましたが、いかがでしたでしょうか。
今回上げた銘柄はどれも上昇してうまくいった例ですが、すべての銘柄がこの通り上昇するとは限りませんので、必ずロスカット注文を入れましょう。
ロスカット注文を入れながら損少利大を繰り返していけば資産は増えます。逆にいえば事前に決めたラインでロスカットできないようであれば資産は増えません。
まとめとしてはこのようになります。
①ストップ高をつけた銘柄で新高値ブレイクした銘柄をマークする
②レンジブレイクライン、出来高、5MAからサポートを判断する
③必ず逆指値を入れながらサポート付近でエントリーし、半益を心掛け、利は伸ばす
文章にすると簡単そうに見えますが、特に初心者の方にとって実際はそんなに簡単ではないと思います。まずは少ないロットで感覚をつかみとってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。