Sammyです。
ファイザーが新型コロナウイルスのワクチン開発というニュースがあり、それによりワクチンの思惑銘柄であった6897 ツインバードが短期間で急騰しました。
SNS上ではこの値幅をうまく取れた人が多くいましたし、自分もうまく乗ることができました。
ニュースは偶然ではありますが、乗れた人はどのような思考からエントリーしたのかについて私なり考察していきたいと思います。
もちろん手法における再現性ということも重要なのでそちらも合わせて説明していきます。
思惑銘柄の探し方
やはり最初は「どのように銘柄を探していくか」です。
ツインバードは10/26から連続ストップ高をつけました。内容としては下記になります。
ツインバード工業がストップ高カイ気配。前週末23日の取引終了後、米グローバル・クーリング社(オハイオ州)から、フリーザーボックスを初期ロットとして前期販売台数の約2倍に相当する1000台を新規受注したと発表しており、これが好感されている。
ツインバードのフリーザーボックスは、マイナス50度C以下の精密な温度制御に広く使用されている、厳しい温度管理が求められる分野の保冷輸送に用いられている製品。グローバル・クーリング社では、同フリーザーボックスを超低温のポータブルシステムに組み込み、バイオ医薬品の保管と輸送、薬局、診療所、病院、地域の保健機関向けの世界的なワクチンの保管と流通に使用することを目的とした製品として採用しているという。なお、21年2月期業績への影響は精査中としている。
ミンカブプレスより
ワクチンが開発されるとそれを運搬するクーラーボックスが必要になるので、それに伴い業績に影響が出るのではないかという思惑でした。
これもダントーやKYCOMの時にご紹介した銘柄の探し方と同じです。
①業績にインパクトやIR開示により、寄らずストップ高となった。(場中発表の大陽線でも可)
②事業内容が時流にあった思惑に一致している。
③時価総額が低い小型株である。
今回のツインバードは3つとも当てはまります。つまり思惑の期待も大きいということになりますね。
それでは実際のエントリーポイントについてチャートを見ながら考察していきたいと思います。
エントリーポイント
実際のエントリーのタイミングはどこが良かったのでしょうか。
まずは寄らずストップ高になった時に注目し、リストに入れて監視を続けましょう。
そして私が特に注視していたのは白枠の部分になります。

なぜ私がこの白枠内のローソク足に注目していたかをそれぞれのローソク足で考察していきます。
①出来高減の下ひげ陽線の出現
ツインバードは下ひげ陽線でしたが、コマ陽線でも構わないと思います。このような出来高が減っている中での陽線は一旦の底打ちになってきます。出来高減の陽線の出現は売り圧が弱くなり、誰かが拾い始めていると考えても良さそうです。ですので、この陽線の安値をサポートラインとして機能するのではないかと考えました。
②出来高減のコマ陰線の出現
下ひげ陽線の次に出現したのは出来高減のコマ陰線です。陰線ではありますが、コマですのでほぼほぼヨコヨコの状態が1日続いていました。出来高を見ても前日と同じように少なく、やはり売り圧がなくなってきている状態です。そしてヨコヨコの状態ということもあり、上か下のどちらかに動くパワーを貯めているとも読み取れます。
前日の陽線をサポートラインとして考えるのであればこの日に打診買いを始めても良さそうですね。
③GUの陽線の出現
前日のコマ陰線でどちらかに動くパワーを貯めていると考える中でこの日はGUで寄り付きとなりました。寄り付きは特に大口の動向が出やすいため、この場合もどうやら買い方のほうが強そうです。私はこのGUを確認してからこの1日で少しずつ買っていました。(引け後にファイザーによるニュースが出たのはほんとに偶然ですが)
ニュースが出ずに株価が上がらないようであればサポートラインを割った時点ですぐにロスカットするつもりでいましたし、もしロスカットとなった場合でも許容できる範囲内でしか枚数も買っていません。ロット管理による損失のコントロールはすべてのエントリーにおいて重要ですし、できないようであれば退場もあるでしょう。
今回エントリーしたポイントを再現性を含めて考えるとこのようになります。
①ストップ高になった銘柄を監視し、ストップ高になった材料も合わせて確認しておく。
②上で買うのではなく、サポートになるローソク足が出るまで待ち続け、サポートラインを確認した上でエントリーを行う。
③ローソク足と出来高から売り圧が弱くなったことを確認し、翌日GUで買っていく。
GDになるようであればまだ売り方の強いとも読み取れますので、ポイントになる部分はGUの部分だと思います。
あとは過信せずにサポートラインを割ったら迷わずに撤退は必ず行わなければいけないです。
今回は利確にポイントについては触れないことにします。現時点ではまだ相場が終わってない可能性もありますので。
おまけではないですが、似たようなチャートがもう1銘柄ありましたのでそちらでも考察していきます。
5212不二硝子の例
ツインバードと同じような動きをしていた銘柄があります。それは5212不二硝子です。
こちらはエントリーポイントのところのみ説明していきます。
同じようにまずは白枠の部分が注目ポイントです。

出来高が減ってきている中でこちらもコマ陽線が出現しました。同じように売り圧が弱くなってきていて、その中で誰かが買っていることが読み取れます。
そしてこちらはその翌日にGUしています。
買いの圧力が強くなってきていると読み取れますので、このタイミングで買い始めても良さそうです。
この銘柄の場合は白枠2つ目のコマ陽線がエントリーポイントとし、枚数を集めるために翌日のGUでさらに追撃。もしGUせずにサポートラインとなっている白枠最初の陽線の安値を割ったらロスカットという戦略が考えられました。
結果的ですが、数日でダブルバガー近くになっています。
まとめ
今回はツインバードを例に再現性を考慮しながら時間軸の短いスイングトレード法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
やはり共通しているのはストップ高になった理由を調べ、監視を続け、チャートの裏にあるトレーダー心理を考えるということです。
時間軸は少し違いますが、こちらも合わせてご覧ください。