Sammyです。
今回は順張りスイングトレード手法について説明していきたいと思います。
こちらのトレード手法は何日かにかけて値幅をとるスイングトレードの手法になりますので、ザラ場に仕事をしている兼業の方でも十分活用できる内容になります。
ちなみにこの手法はTwitterでも有名で私も尊敬するトレーダーの1人、proselectorさんの手法を私なりに噛み砕いた内容になっており、Twitterだけではなかなか分かりづらい部分をわかりやすく書いていきます。
自分の中でのまとめを兼ねてになりますので、多少違うところはあるかもしれませんが、参考までにご覧になってください。
それでは早速説明していきたいと思います。
ファンダや材料から銘柄選定
まずは銘柄選定の方法についてです。
テクニカルから銘柄を選定するのではなく、ファンダメンタルズや材料などから銘柄を選定しましょう。
もちろんテクニカルで銘柄を見つけることもOKです。ただその場合はテクニカルが反応した材料や思惑があるはずですので、必ずその銘柄を調べ、なぜそのテクニカル反応が出たのかを理解すべきです。
もう少し具体的に説明するとファンダが良いというだけではなく、銘柄のファンダメンタルズや発表された材料にどのような思惑があるのか?そして、その思惑が企業の業績にどう結びつくのか?を考えなければいけません。
また、同じように時価総額も重要です。
思惑や材料が良くても例えば時価総額が1000億の企業に業績に結びつく強材料が出るのと時価総額100億の企業に強材料がでるのでは、圧倒的に後者のほうに資金がきます。
推奨するわけではありませんが、例えばゲーム、バイオ関連などはわかりやすいかもしれません。時価総額の小さな企業でも世界需要があるワクチンが発表されたり、爆発的人気になるゲームが生まれれば、時価総額100億の企業の業績が伸びると予想され、それが株価に反映されます。
かといって時価総額の低い企業を推奨しているわけでもありませんので。。
今一度まとめるとファンダや材料からその銘柄に資金が入ってくる思惑があるかどうか。その思惑や材料に対して個人が買いたいと思うかどうかを考えてみてください。
株価は需給で決まりますので、他の投資家心理を考えた時に押し目を買いたいかどうか、自分がポジションを持ってない立場だったらどう思うか?を考えてみることが重要です。
差し込んだら買う
銘柄が定まったら次は買うタイミングです。買うタイミングも銘柄選定と同じくらい重要です。
投資で利益を上げるためには値幅が必要です。値幅を出すためにはやはり下で買って上で売ることで差し込んだところを買っていけば値幅もその分大きくなります。
また、差し込んだところで買うことでリスクリワードレシオも高くなり、損失に対するリスク管理にもつながります。
リスクリワードレシオを上げることはトータル利益にも影響します。詳しくはこちらもご覧ください。
proselctorさんはよく「置いていかれるくらいでちょうど良い」とツイートされていますが、その通りだと思います。
「置いていかれるくらいでちょうど良い」というにはいくつか理由があります。
1つ目としては差し込んだところのみで打診でも買えていれば少なくても利益はあるからです。
利益のことだけを考えるともっとロットを入れたほうが値幅が小さくなっても利益が出るかもしれませんが、その分リスクが高まります。もし資産に対する割合の損失の合計でリスクを管理しているのであればロスカットラインも高くなり、結果メンタルにも影響が出てくるおそれがあります。
2つ目はやはりリスク管理の面からです。
マーケットが上がるか下がるかは誰にも予想できません。これよりも下がらないだろうというポイントで買っても下がったなんてことはよくありますし、みなさんも経験されていると思います。
相場では自分の資産を守ることを優先的に考え、その中で利益を得るとなれば当然リターンだけではなくリスクについても考えていく必要があります。
差し込みやオーバーシュートを狙うというのは利益とリスクの両面から有効なトレード手法ですので飛びつき買いはしない意識を普段から心がけると良いと思います。
また、差し込みを狙うコツとして自分が思っているラインよりも下に指値をすると良いと思います。指値がすべて約定するようではまだまだ差し込んだとは言えません。ギリギリ指値で買えるかな?というポイントに置き、すべて約定しなくても、まさに「指値で買えずに置いていかれた」と思えるくらいでちょうど良いかもしれませんね。
ダメなら早めに撤退、利益が乗ってきたら買い増してホールド
銘柄を選定して、買うことが出来たなら次は出口戦略についてです。
ちなみに出口戦略の撤退についてはエントリーする前に自身で必ずロスカットラインを決めておきましょう。
「ダメなら早めに撤退」
マーケットは自分の思うようには動きません。買う前に上がる優位性のほうが高いと判断しても下がる可能性は大いにあります。
そういった場合は銘柄に惚れ込みすぎず早めに撤退することが必要です。
ではロスカットラインを割ったときに撤退すべきではありますが、どういった局面が考えられるでしょうか?スイングトレードとして考えられる理由をいくつかあげてみます。
IRや企業に確認したところ自身の考えていたシナリオや思惑と違った。外部環境などにより自分が考えてた以上に資金が入ってきそうにない。
他にもまだまだあると思いますが、こういったことが考えられると思います。自分都合でマーケットや銘柄を考えるのはおすすめしませんし、かといってサポートラインを割ってないのにマーケットが暴落したから売りというのも違うと思います。むしろシナリオやサポートが機能しているのであれば暴落時は冷静に対応し、買い向かう局面もあると思います。(すべての暴落時に買うというわけではありませんよ)
利益が乗ってきたら買い増してホールド
差し込みで買うことができて、ロスカットラインを割ることがなく上昇が始まるようであれば買い増してホールドを検討しましょう。
利益が乗ってくるということは自分の判断が合っていたということになります。その場合は合っていたのですからさらに買い増すべきです。
買い増すといってもやみくもに買い増すわけではなく、ここでも買い増しは「差し込み」や「オーバーシュート」したときのみです。
ただ単に成り買いをしてしまうと同じように値幅を出すことができません。
利大を狙うためにも買うタイミングは丁寧に狙いを定めることが大切で、普段ザラ場を見れない人は指値でも十分だと思います。
買い増しに成功してもしなくても利益が乗っている玉はホールドすべきです。ポートフォリオの中で切るべきは損失を抱えている玉で利益が乗っている玉のみのポートフォリオにしたほうがメンタルも安定します。
出口戦略としては、シナリオが崩れる、シナリオから大きく上に乖離し、市場から過大な評価を受けている。テクニカルで天井サインが点灯するといったところでしょうか。
これは本人の判断次第だとは思いますが、頭はくれてやれの考えを持ちながらも伸ばせるところまで利益は伸ばすべきです。
まとめ
スイングトレードの順張り手法についてproselctorさんの考えを自分なりに説明してみましたがいかかでしたでしょうか?
まとめはこのようになると思います。
①銘柄選定:ファンダや材料からその銘柄に資金が入ってくる思惑があるかどうか。
②買うタイミング:「置いていかれて上昇していった」と思えるくらい差し込んだり、オーバーシュートしたタイミングで指値で買う。ただし、指値がすべて約定するようなポイントで指すのは×
③自分の考えと違えば撤退し、銘柄に固執しない。利が乗るようなら買い増しを行い、天井サインが出るまでホールド。
慣れるまではロットを落として試してみるのが良いと思いますし、あくまでも銘柄に固執せず安定したメンタルで客観的にトレードを行えば兼業の方でも利益を得ることができるようになると思います。
スイングトレードであればこちらも合わせて見てみてください。