「「ぽんぽこ」のクール・クリティーク」を読んでみて

雑記

Sammyです。

今回は「「ぽんぽこ」のクール・クリティーク」を読んでみての自分へのメモ書き程度のまとめになります。

こちらのブログは今から10年以上も前のものですが、読んでいくと当時も今も相場の本質は大きくは変わってはいないように感じます。

今回の記事ではブログの中でマーケットに対しての考え方を自分なりにまとめてみました。

こちらのブログの内容自体はマーケットへの考え方だけでなく、読み物としても面白いので時間のある方はぜひともご覧になってみてください。

「ぽんぽこ」のクール・クリティーク : My Trading Life 第1部(1)

大切なこと、それはふたつある。まず一番大事なのは、生き残ること。次に大切なこと。それは自分を知ることだ。

愚か者である自分を直視しなさい。あなたは小心者で感情的な人間だ。
株価が上がると自分がどれほど舞い上がるかを観察しなさい。そして、暴落すると突然に鬱状態になり、恐怖のあまりどん底で手放す姿を直視しなさい。
冷静さを欠いた感情的なトレードを繰り返し、何度失敗してもその失敗を教訓として学ぶことが出来ない。無能な自分、愚かな自分を、まずは認めなさい。

「自分の弱い心」との戦いなのであり、どの程度の損失が心理的に耐えられるものなのかを自分の心に問わなければいけない。そして、それによって、ロスカットのポイントと建玉の数も決めていかなければならない。

チャートとは人間の欲と怯えの集合体なのだ

儲けになるトレードに、熱狂や興奮はないし、恐怖心も欲との戦いもない。むしろそうしたものをいっさい殺して、心に揺らぎのない状態でマーケットの動きを見つめ、機械のようにクールに玉を動かすことで、少しずつ利益が増えていくのだ。

「利益を得ること」と「マーケットに勝つこと」とは微妙に違う。
いや、全く違うと言った方が良いかもしれない。
あるいは、この二つが同じに見える人たちと、この二つの違いが分かる人たちがいる、と言った方が正確だろうか。

「チャートには、人々の苦痛のうめき声や歓喜の雄叫びが、何層にも織り込まれている」

大きな陰線からは、人々の血がしたたり落ちる匂いや断末魔の叫び声や、苦痛の呻きが聞こえるような気がした。
大きな陰線は、ぱっくり開いた傷口に見え始めた。陽線の連続からは、躁状態になって冷静さをなくしていくトレーダーの狂乱の姿が、不意に思い浮かんだ。
チャートは文字通り、トレーダーたちの「欲望の残骸」なのだ。

「チャートは明日の株価をけっして教えてはくれない」

チャートはその銘柄の株価が上がるか下がるかを、けっして教えてくれないということである。
チャートが教えてくれるのは、「そろそろどちらかに動く頃だ。上がるかもしれないし、下がるかもしれない」という情報だけだ。
そうしたポイントでは、実は買ってもいいし、売ってもいいのだ。要するに、どちらのポジションを取ったときに、損切りラインが明確にイメージできるかの話でしかない。

トレードスタイル

「まず、今後の株価の動きを大雑把に予想してみる。そして、予想が外れたさまざまなケースを想定し、それに合わせてロスカットのポイントを決めていく」
感情に溺れて、トレードする必要はない。
株価の動きを追いながら、計画通りに機械的に玉を動かしていくだけだ。

トレーディングスタイルを決めるのは、性格だけではない。性格以上に、トレーダーとしてのそれまでの経験が、その人にどのようなトラウマを残しているかがトレーディングスタイルに大きな影響を与えると思う。

トレードのベストタイミングと最悪のタイミングは紙一重である。最悪のタイミングを恐れていては、ベストの瞬間を逃してしまうことになる。果敢に挑戦すればよいのだ。ただ、ロスカットだけは徹底しなければならない。

たいていのトレーダーは、そうした間違ったトレードをしていると思う。何故なら、それは心理的にとても楽なトレードだからだ。そして、そうした「心理的に楽なトレード」をするように背中を後押ししてくれる材料が欲しくて、ネットで情報を集めたり、チャートをバイアスをかけながら眺めたりするんだろうね。

損切りで一番難しい点はなにか。まず例外なき厳しいルールを確立するということと、同時に、ストレスなくロスカットを実行するために、ルールを柔軟に応用すること。この2つを両立させることがもっとも難しいのではないかと僕は思う。ロスカットは自己処罰なので、どうしてもストレスになりやすいのだ。そして、心理的に追いつめられてしまうと、失敗トレードを繰り返しやすくなる。

もちろん、「それ以前」の問題として「損切りするなんて悔しくて私には出来ないんですぅ」とかいう問題もあるのだが、まあ、そういうレベルで悩んでいる人はさ、株なんてやってちゃいけないよ。八百屋で蕪でも買ってなさい。もう論外の存在だね。
「ルールは厳格に守る。ルールを柔軟に変更することをいとわない。ロスカットに例外の銘柄を作ってはならない。」

基本的な考え方は、ロスカットの厳格な枠はきちんと決めておいた上で、それを実際に実行する際には、ある程度の融通が利くように、ルーズな部分を多く残しておくということである。

ルールは厳格に守らなければいけないし、また一方で柔軟にそれを応用しなければいけない。システマティックな基準を作りつつ、感覚的に判断をする部分も残す。規律と自由。厳格な規律を作らなくては相場では勝てないし、かといって自由の要素も残しておかないと、トレードはストレスしかもたらさなくなる。

もう一つ大事なことは、そうやって、ある程度感覚的な判断を許容しながら、自分の中にある心の弱さや迷いを、客観的に眺めて、面白がって楽しむこと

トレードに誰もが従うべき普遍的な正しい方法なんてないのである。自分にあったトレード法、自分が十分に資金と心理をコントロールできるトレード法を見つけること、それが大切なのである。

「材料が相場を動かすのではなく、相場が動きたい時に材料が生じる」

あるいは、別の言い方をすれば、マーケットの動きたい方向というのがあって、何らかの事件が生じた時に、マーケットはその動きたい方向へと材料を吸収していくのだ。

Sammyの所感

トレード日誌の部分以外のマーケットやトレードに対する考え方をまとめてみました。

こうやって自分でも読み返すと「ゾーン」と内容が似ているなと感じてます。何度読み返してもハッとさせられる部分があり、それはマーケットへの向き合い方やメンタルコントロールの部分が多いです。

マーケットに勝つのではなく、マーケットとシンクロし、利益を得ることがトレードにおいて本来の目的であるはずです。

そのためにメンタルコントロールとして必要なことがここには書かれているなと感じました。

テクニカルやファンダ分析ももちろん必要ですが、トレードに欠かせないのはテクニカルやファンダ分析を利用し、メンタルを保ち機械的にトレードするということ。もしできないのであればテクニカルに関してはシステムトレードに移管するのも良いかもしれませんね。

ゾーンの要約もしてありますので、こちらも合わせて読んでもらえればよりこの記事の内容が理解できると思います。

タイトルとURLをコピーしました